2018年6月に新たに登場した育毛剤「リグロースラボ」は、ミノキシジルやフィナステリド、スピロノラクトンを配合した育毛剤となっています。
全部で5種類のラインナップが用意されていますが、その中で最も高濃度ミノキシジルが配合されているのが、このリグロースラボM15です。
どのような点がほかの育毛剤と比べて優れているのか、見ていきましょう。
リグロースラボM15の特徴
リグロースラボM15には、ミノキシジルが15%配合されています。
唯一の日本のメーカー製造のミノキシジル育毛剤としては「リアップ」シリーズがあり、この中で最もミノキシジル濃度が濃い商品は「リアップX5」でミノキシジルが5%含まれています。
このリアップと比較すると、このミノキシジル15%配合の育毛剤というのは、非常に高濃度なミノキシジル育毛剤でしょう。
(ちなみに、現在購入できるミノキシジル系育毛剤の中で、最もミノキシジル濃度が高いものは、「フォリックスFR16」のミノキシジル16%配合です。)
リグロースラボM15は高濃度なミノキシジルが含まれている育毛剤ですが、他の育毛剤と比較すると、コスパがよいと考えられます。
現在発売されているミノキシジル15%配合の育毛剤にはフォリックスFR15が挙げられますが、価格を比較するとその差は一目瞭然です。
フォリックスFR15 |
リグロースラボM15 |
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金額 | 4940円 | 3500円 |
成分 |
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もちろんミノキシジル以外の有効成分は含んでおらず、そのため安くなっていると考えられます。
しかし、ミノキシジルが最も推奨される発毛成分として日本の医学会からも認められているため、特に強いこだわりがなければミノキシジルのみの育毛剤でも十分効果を期待してよいでしょう。
リグロースラボM15を支える優れた製造技術
リグロースラボM15は、高濃度ミノキシジルを含んだコスパのよい育毛剤である、ということがわかりました。
ところが、このリグロースラボM15には、この点以外にもそいくつか優れた特徴があります。
リグロースラボM15の製造元であるSapphire Healthcare LLCは、大人気ミノキシジル育毛剤ポラリスの後継品であるフォリックスシリーズを製造している会社で、育毛剤の製造に関する様々な知見と技術を持ち合わせていると考えられます。
吸収力を高めるリポソームテクノロジー
リグロースラボM15は、含まれているミノキシジルがより人体に吸収されやすくなるような技術が使われています。
それがリポソームテクノロジーです。
リポソームテクノロジーを使うことで、リグロースラボM15に含まれる成分は人の体の細胞と同じようなサイズになり、そのため体に吸収されやすくなるのです。
ミノキシジルをしっかりと浸透させることで育毛効果が期待できますが、このリポソームテクノロジーはミノキシジルの吸収に大きく貢献してくれるでしょう。
リグロースラボM15の高濃度ミノキシジルとこのリポソームテクノロジーの組み合わせによって、ミノキシジルの高い効果が期待できます。
プロピレングリコールは不使用
プロピレングリコールは、防腐、防湿などの効果がある成分です。
毒素が薄いことから、市販のシャンプーや食べ物などにも多く使われいる添加物です。
一般的によく使われている有名な添加物ですが、実は頭皮のかゆみを引き起こす原因ではないかと言われています。
肌の弱い女性で、プロピレングリコール不使用の化粧品に変えた途端に、肌荒れなどのダメージが減ったという人もいます。
ミノキシジルを含め、育毛剤は継続利用が重要ですので、肌荒れによって使用を中止しなければならない状況になると効果的な育毛ができなくなります。
継続利用の観点からも、プロピレングリコール不使用の育毛剤はその効果が発揮されやすいといえるかもしれません。
アメリカFDAが定める基準を満たした製造体制
アメリカのFDAとは、アメリカの薬などの認可を行っている政府の組織で、日本でいうところの厚生労働省のような組織となります。
cGMPとよばれる製造品質管理基準があり、この基準を満たしている工場で製造されている商品は、品質がしっかりしていると言われています。
例えば、不純物が入ったり、商品ごとに有効成分の濃度が大きく変わったり、というような問題は起こりづらいと考えられます。
リグロースラボM15は海外の商品ですから、品質については少なからず不安が出てきてしまいますが、こういった第3者が評価をしているかどうか、というところは、よい商品を見極めるうえで重要なポイントでしょう。
リグロースラボM15の成分について
リグロースラボM15の主要成分はミノキシジルです。
Trichogenと呼ばれる成分も含まれていますが、フォリックスシリーズなどと比較すると、育毛のための成分が少なく絞り込まれている点が特徴的です。
ミノキシジル
毛を生やす力がある成分として最もメジャーで効果が期待できる成分です。
薄毛の治療について研究及び治療方法のガイドラインを作成している日本皮膚科学会からも、かなり強く勧められているのがこのミノキシジルです。
ミノキシジル外用の発毛効果に関して,高い水準の根拠があるので,男性型脱毛症に 5%ミノキシジル,また女性型脱毛症に 1%ミノキシジルを外用するよう強く勧める
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 日本皮膚科学会
日本皮膚科学会では、育毛効果が考えられる様々な成分について、その効果を検討し評価をしています。
その評価の中で、最高ランク(A)を受け、皮膚科学会から推奨されている成分が、ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドの3つとなっています。
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版 日本皮膚科学会」より抜粋
ところがフィナステリドもデュタステリドも、男性の薄毛(AGA)の原因をブロックするような作用で、育毛自体は体に自然に備わっている発毛力にゆだねる、という状況です。
このミノキシジルは、唯一発毛を促す力がある成分で、様々な薄毛に効果を発揮してくれるという点では、同じAランクでもフィナステリドやデュタステリドよりも、おすすめ度は高いでしょう。
リグロースラボM15の場合は、このミノキシジルに絞って有効成分を配合しており、ミノキシジル+リポソームテクノロジーといった、ミノキシジル吸収のための補助的な技術を導入し、その効果を最大限に引き出そうとしています。
Trichogen(トリコゲン)
トリコゲンは、様々な自然由来のエキスが含まれている成分で、髪の毛の脱毛を押さえ、発毛を促す作用があると言われています。
また頭皮の環境を整えるものにも役立つと言われています。
含まれている成分については、大豆由来の含硫黄ペプチドや、アミノ酸、アミノ糖(グルコサミン)、ビタミン、亜鉛など、様々なものが挙げられます。
育毛効果については、実際のテスターを利用した試験などを行っており、本人たちの使用感と実際の髪の毛の毛根の成長具合などを観察し、一定の効果があると結論付けられています。
TRICHOGEN VEG LS 8960 Laboratoires Serobiologiques
テスターたちのアンケートの結果、半数近くが脱毛を押さえることに対して一定の効果を実感したという回答がされています。(左側アンケート結果)
また髪の毛が早く生えてきたと一定レベルで感じることができた人たちも、全体の37%います。(右側アンケート結果)
効果を少しでも実感した人はどれぐらいか、という観点では、脱毛効果についても育毛効果についても、90%近い人が効果を実感した人となっています。
また、写真によって、実際に毛根が増えたり髪の毛が太くなっているかどうか、という評価についても、使用後のほうが太くてたくましい髪の毛が多くあるように見えます。
TRICHOGEN VEG LS 8960 Laboratoires Serobiologiques
Trichogen(トリコゲン)も、いくつか研究が進められ、その中で効果を認められつつある成分なのです。
リグロースラボM15の利用で気を付けるポイント
リグロースラボM15の主要な成分はミノキシジルですから、ミノキシジル育毛剤の利用にあたって気を付けることが中心となります。
リアップX5の取り扱い説明書はとても分かりやすいため、そちらを参考に気を付けるポイントをご紹介します。
使ってはいけない人
ミノキシジル育毛剤を使ってはいけない人がいます。
具体的には、ミノキシジル育毛剤で、以前アレルギーのような症状が出てきた人、女性(ミノキシジル1%ならOKとのこと)、未成年、壮年性脱毛症以外の人(円形脱毛症など)が挙げられています。
壮年性脱毛症とは一般的な薄毛という理解で問題ないかと思います。円形に脱毛が抜けていく円形脱毛症などは、一時的に脱毛しますが、原因が違うため(ストレス要因など)育毛剤による効果はあまり期待できないと考えられています。
そういった人は使ってもあまり効果がないので利用しないでください、ということです。
使ってはいけない部位
ミノキシジルはもともとは服用する薬ですので、ミノキシジルを口から飲むこと自体は、使用方法に従えば問題はありません。
しかし、ミノキシジル入りの育毛剤は飲まないほうがよいですから、口や目などに入ってしまった場合は、すぐに洗い流して、問題があれば病院へ行くことを検討しましょう。
また傷などがある場合も使用ができません。
頭皮の状況を使用前に確認しておきましょう。
どんな副作用があるのか
ミノキシジルの副作用としては、以下のような内容が挙げられます。
- 皮膚系:赤みが出たり、かゆみ、かぶれのようなものが発生する可能性があります。
- 精神系:頭痛、めまいなども報告されています。
- 循環器系(心臓など): 胸が苦しくなる、心拍数が早くなる、という症状も報告されています。
- 代謝系(体全身、特定の部位):むくみなどが発生する可能性があります。
流通している薬のため、一定の安全性は確保されていますから、重篤な副作用の発生率は決して高くありません。
最も発生しやすい副作用としては、かゆみや赤みなどの、皮膚に関する副作用です。
リグロースラボM15の使い方
リグロースラボM15を有効活用するにはどうすればよいでしょうか?
ミノキシジルを含め育毛剤を利用する際は、有効成分をフル活用するための、いくつかおすすめ使用方法があります。
ここでは、よく挙げられる2つの方法を紹介します。
頭皮マッサージ
リグロースラボM15のミノキシジルをしっかりと肌に浸透させ、有効成分を患部に巡らせるために頭皮マッサージを5分弱ぐらい行いましょう。
頭皮マッサージによって血行が促進され、ミノキシジルがしっかりと吸収されるでしょう。
スカルプシャンプーとのコンボ
「頭皮を洗う」シャンプーである、スカルプシャンプーが市販でも販売されています。
アンファーなどが有名なスカルプシャンプーです。
これらのシャンプーは、頭皮の環境を整える効果がありますが、具体的には頭皮にある不要な皮脂を取り除くような効果があります。
皮脂をとりすぎてもよくないのですが、皮脂がたまりすぎると今度は毛穴が炎症を起こしたりします。
スカルプシャンプーはこのような不要な皮脂を取り除きますが、不要な皮脂を取り除くことで、リグロースラボM15のミノキシジルが直接毛穴から毛根などへと、最も働きかけたい部分へダイレクトに吸収されていく可能性があります。
スカルプシャンプーによって毛穴をきれいにし、そこのミノキシジルを流し込むようなイメージですね。
頭皮環境が安定すれば、副作用なども起こりづらくなると考えられますから、継続利用という観点でもこのコンボは効果を発揮してくれるでしょう。
リグロースラボM15の口コミと評判
リグロースラボM15が買えるオンラインショップには、すでに多くの口コミが投稿されています。
要約すると、やはりミノキシジル15%でこの値段という点が、コスパが高くて魅力的だ、という声が多いです。
そのほかにも、スプレーとスポイドがそれぞれ付属していて、自分好みの使い方がしやすい、という声もあります。
フォリックスなどと比較して、リグロースラボM15を選ぶという声も見られますから、今後このリグロースラボM15が大人気商品となる可能性も十分あるでしょう。
リグロースラボシリーズの紹介
以下はリグロースラボシリーズの全商品の紹介です。
全体的に、単一の成分に絞り込んで、その分価格を安くしているところが特徴的です。
パッケージ | 名前 | 有効成分 |
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リグロースラボM15[ミノキシジル15%] | ミノキシジル | |
リグロースラボM7α[ミノキシジル7%+α] | ミノキシジル、アゼライン酸、Trichogen(トリコーゲン) | |
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リグロースラボM5[ミノキシジル5%] | ミノキシジル |
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リグロースラボSP2[スピロノラクトン2%] | スピロノラクトン |
| リグロースラボFIN25[フィナステリド0.25%] | フィナステリド |