育毛剤は新しい商品が常に発売され続けています。
2018年はリアップの特許切れもあり、ミノキシジルという成分自体は同じですが、様々な新しい育毛剤が発売された年です。
その他にも海外では日進月歩で新しい育毛成分が開発され、新しい成分を含む育毛剤が発売されています。
そこで、ここでは2019年までで商品化されている育毛成分と商品を、一覧にしてまとめます。
最も商品数が多いミノキシジル育毛剤
男性向けではミノキシジルが含まれている育毛剤が現在最も多く発売されています。
プロペシアのフィナステリド入り育毛剤もあり
プロペシアのフィナステリドは、通常は飲み薬として使用されます。
しかし、このフィナステリドを育毛剤に入れて製造している会社もあります。
効果は未知数ですが、直接フィナステリドのターゲットとなる5αリダクターゼは頭皮周辺に存在しているため、直接頭皮に働きかけると新しい効果があるかもしれません。
また「フォリックスFR-S1シャンプー」はシャンプーですが、フィナステリドが入っています。
最新の育毛成分「デュタステリド」入り育毛剤
最も最近承認を受けた育毛成分が「デュタステリド」です。
ザガーロという名前で薬が発売されており、これも飲み薬が一般的ですが、育毛剤に入れて製造しているところもあります。
働きはプロペシアのフィナステリドと似ており、直接頭皮に働きかけることで、どれぐらい効果が見込めるか未知数ですが、新しい取り組みとして試してみる価値ありです。
また、外用薬ということで、副作用の影響が小さくなる可能性があることは、一つの利点として考えられます。
新進気鋭の薄毛治療成分「スピロノラクトン」入り育毛剤
スピロノラクトンは最近になって注目され始めている育毛成分です。
作用はフィナステリドやデュタステリドと同じく、悪性の男性ホルモンを生成することを阻害する働きがあります。
ただし、効果がなだらかということで、女性も利用して問題がないという利点があります。
男性でも優しめの効果の育毛剤を探しているのであれば、スピロノラクトンはおすすめの成分です。
円形脱毛症で利用されている「カルプロニウム塩化物」
カルプロニウム塩化物という成分は、円形脱毛症などで悩んでいる人に昔から利用されていた成分です。
強力な血管拡張効果があり、これを頭皮に塗ることで血流が改善され、栄養分が髪に多く送られるようになり、髪の毛の成長を促します。
フロジン外用液として先発薬は発売され、以降はアロビックスという名前のジェネリックが流通しています。
また、フロジンやアロビックスは医師が処方しますが、第一三共ヘルスケアから発売されている「カロヤン プログレ」シリーズの育毛剤にもカルプロニウム塩化物が含まれており、これらは薬局で購入ができます。
ただし、実際のカルプロニウム塩化物の含有量が、フロジンやアロビックスのほうが多くなっております。
フロジンやアロビックスはカルプロニウム塩化物が5%含まれているのに対し、「カロヤン プログレ」シリーズは1-2%です。
「カロヤン プログレ」には正確には2種類のラインナップがあり、「カロヤン プログレ EX」シリーズにはカルプロニウム塩化物が2%、通常の「カロヤン プログレ」シリーズにはカルプロニウム塩化物が1%含まれています。
資生堂が開発した「アデノシン」入り育毛剤
アデノシンは、ミノキシジルが発毛作用を発する際に生成される成分で、その発毛効果に高い期待が寄せられていました。
実際は効果はそれほど強くなく、医薬品成分ではありますが、薬局で購入できる育毛剤として発売されています。
女性も利用できて、また資生堂から発売ということもあって、女性の方も安心して利用できる育毛剤になっています。