成分解説

ミノキシジルタブレットの評判はどうか

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ミノキシジルタブレットは最も育毛効果が高いものと言われています。

ネット上でもよく「ミノタブ(ミノキシジルタブレットの略)」は最強、といった評判を見かけます。

しかし一方で副作用があり危険では?という声もあります。

このミノキシジルタブレットは、どのような育毛成分として捉えたらよいでしょうか。

ミノキシジルタブレットの効果が高いのは本当か?

そもそもミノキシジルタブレットの効果は本当に高いのでしょうか?

このミノキシジルが育毛に使われる経緯を見ていくと、その効果についての信ぴょう性が深まっていきます。

副作用として発見された「発毛パワー」

もともと、このミノキシジルという成分自体は高血圧の薬のために開発されていた、という話は有名ですね。

当時はロニテンという名前の薬で開発されており、ロニテンは実際にアメリカのFDAから承認を受けて販売も行っていました。

ロニテンは当時は飲み薬として発売されており、口から飲む錠剤型の薬でいした。

この薬は臨床試験のころから気になる副作用が報告されていましたが、それが多毛症という「毛が多く生えてくる」という症状でした。

腕やすね、胸周りなど、いたるところで多く毛が生えてくるという症状が多数確認されていました。

ロニテンが高血圧の薬として発売された一方、この症状に着目し、薄毛の治療薬として使えないかと考えたのが「アップジョン」という会社でした。

このアップジョンがロニテンに含まれるミノキシジルを活用し発売を始めたのが、ミノキシジル育毛剤で最も歴史のある「ロゲイン」です。

このロゲインが育毛剤として非常に有名なのも、言うまでもありません。

ただし、育毛剤ということで、アップジョンが開発したものはあくまでも頭皮に塗るタイプのものです。

それでも効果があったからこそ発売にまで至ることができ、ロゲインは多くの利用者を獲得することができています。

薬名 タイプ 治療対象
ロニテン 錠剤 高血圧
ロゲイン 塗り薬 薄毛

このような背景を考えると、「飲んだ場合の薄毛の治療への影響はどんなものか?」と考えるのが自然ですね。

取り扱いには当然注意が必要ですが、実際に口から飲む薬として承認を受けているので、飲むこと自体に問題はない薬なのです。

海外からの薬の個人輸入などが盛んになり試す人が続出

薬の個人輸入という方法で、海外の薬をネットなどから購入する方法があります。

特に個人輸入はインターネットが登場してから盛んとなりました。

海外の様々な情報が手軽に手に入るようになったり、インターネットでものを販売するオンラインショッピングが登場したことが大きなきっかけです。

また、海外では格安で薬を開発する薬が多くあり、日本で薬を購入するよりも安く購入できたことも大きく影響しました。

そして、薄毛に悩んでいた人のうち、どこからか上記のようなミノキシジルの情報を仕入れてきて、実際にミノキシジルを直接口から飲んで薄毛を治療する方法を試し始めました。

飲むタイプのミノキシジルは、正式に薄毛の治療薬として認可を受けていないため、上記のような背景がなければなかなか起こりえなかったことかもしれません。

いずれにしても薄毛に大きな悩みを抱えていた人たちが、上記の方法で薄毛を治療し始めたところ、思ったよりも効果がすごく出てしまい、ネットを中心に「これは生える!」という声が相次ぎました。

そしてそのような情報を見つけた人が、海外から個人でミノキシジルタブレットを探して購入し…というサイクルで、ミノキシジルタブレットはみるみるうちに広まっていきました。

高い発毛効果があることが普及した大きな要因

正式に薄毛治療として、飲むミノキシジルタブレットは認可されていないので、普及することは一つ問題ですが、そうはいってもすでに高い認知度を誇っていることは間違いありません。

何より、効果がなければ広がりませんでしたから、逆に言うと確かな発毛効果があるというのが、このミノキシジルタブレットの認知度の高まりから伺えます。

また、このミノキシジルタブレットは個人で海外から薬を仕入れて使用するにとどまらず、日本でも保険が適用されない分野で様々な治療を行う男性向けのクリニックなどでも少しづつ研究がすすめられました。

そして、今では薄毛専門治療クリニックの多くが、このミノキシジルタブレットを取り扱っているというのが現状です。

理由はもちろん、生えるから、なのでしょう。

日本の皮膚科学会は副作用を懸念か

上記のようにすでにクリニックでも使われるようになったため、発毛し薄毛を治療する効果が期待できることはもう間違いない、というところまで来ているといってよいでしょう。

では、日本の薬の承認に影響力の強い学会などはどうかというと、実はまだこのミノキシジルタブレットには否定的な姿勢となっています。

薄毛の専門の学会はなく、現在は日本の皮膚科学会がこの薄毛治療に関するガイドラインを出しています。

ガイドライン上では、ミノキシジルは非常に推奨度が高く、学会のお墨付きの成分となっています。

しかし、それはあくまで育毛剤としての利用だけにとどまっています。

皮膚科学会がこのミノキシジルタブレットという存在を認知していないか、というと、全くそんなことはなく、むしろガイドライン上でも治療方法の一つに取り上げられて言及されています。

しかし、推奨度は低いというよりもむしろ「推奨しない」となっています。

正確な背景はわかりませんが、このミノキシジルは口から飲む場合は全身に大きな影響を与えるため、体への負担が少し大きいというのも事実です。

実際にロニテンは一度は承認されましたが、その後優れた高血圧の薬が登場し、ほとんど使われないようになっています。

どう優れているか、というと、効果もさることながら、やはりその薬の安全性なども考慮され、優先順位が下がっているのです。

ミノキシジルを口から飲むということは、様々な医学的効果が認められている一方で、体への負担があることから、あまり推奨すべきものではない、という理解になりつつあるのですね。

医学会が認めるも時間の問題か?

そうはいっても昨今の薄毛治療クリニックは、ほとんどミノキシジルのタブレットを取り扱っています。

薄毛は大きな悩みであることから、いくら医学会がガイドラインなどを策定しても、やはり明確にしっかりと生えるものは、強い需要があることがはっきりとわかっています。

現在こそミノキシジルタブレットは推奨しないという姿勢を取っていますが、医学会も徐々に使い方や副作用を明らかにしたうえで、少しづつミノキシジルタブレットを有効に活用する、という方向で考えを変えていく可能性は十分にあるといえるでしょう。

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