育毛や薄毛治療成分は様々登場していますが、やはり高い効果を期待するならば「医薬品成分」を検討すべきです。
ここでは2019年春の時点で、育毛・薄毛治療の効果が期待できる医薬品成分を紹介します。
承認を受けている薄毛治療の医薬品成分
現在、薄毛治療、育毛、あるいは脱毛を防ぐ効果が認められている医薬成分には以下がああります。
カテゴリー | 成分名 | 薬を製造している企業 |
---|---|---|
処方箋医薬品 | フィナステリド | MSD |
処方箋医薬品 | デュタステリド | グラクソスミスクライン |
処方箋医薬品 | ビマトプロスト | アラガン・千寿製薬…など |
一般用医薬品 | ミノキシジル | 大正製薬・アンファー・ロート製薬・ファイザー…など |
一般用医薬品 | カルプロニウム塩化物 | 第一三共・ニプロファーマ |
医薬部外品 | アデノシン | 資生堂 |
医薬部外品 | t-フラバノン | 花王 |
医薬部外品 | サイトプリン、ペンタデカン | ライオン |
医薬部外品 | ケトコナゾール | 日本ジェネリック…など |
*カテゴリーはわかりやすくするために簡略化してあります。
*成分は男性型脱毛症ガイドラインを参考にしています。
薄毛治療の成分といえばフィナステリド、ミノキシジルなどが有名ですが、実は他にも様々な成分があるのです。
なお、このリストには医学的に根拠が認められていないものは記載されていませんので、あくまで医学的に根拠が認められている成分がこれだけあるということです。
各カテゴリーの解説は以下です。
処方箋医薬品 | 医師の処方せんがあって初めて薬局で受け取れる薬。効果が強く、副作用も強い。 |
一般用医薬品 | 薬局で購入できる薬。薬剤師の説明を聞く必要があることもある。 |
医薬部外品 | 化粧品と医薬品の中間の存在で、医学的にも一定の効果が認められている。 |
処方箋医薬品は最も効果が強く、一方で医薬部外品になると効果は弱く、一方で危険も少なくなり、手に入りやすくもあります。
代表的な育毛剤、薄毛治療薬
それぞれの成分の代表的な薬を見ていきましょう。
フィナステリド | プロペシア |
デュタステリド | ザガーロ |
ビマトプロスト | ルミガン |
ミノキシジル | リアップ・リグロウ・メディカルミノキ… |
カルプロニウム塩化物 | カロヤン・カロヤンプログレ |
アデノシン | アデノゲン |
t-フラバノン | サクセス |
サイトプリン、ペンタデカン | 毛髪力 |
ケトコナゾール | ニゾラールシャンプー |
医薬品成分はあまり名前を聞かないような薬の名前が多いですが、どんどん下に行くほど、薬局で見たことがあるようなブランド名が登場します。
サクセスなどは、シャンプーなどでも有名なブランドで、ブランドの一商品である育毛トニックに、この有効成分が含まれています。
また、最近ではミノキシジルの特許切れに伴い、薬局でも多くのミノキシジル育毛剤が並び始めています。
今後、このミノキシジル入り育毛剤の商品は増えると予想されます。
結局どんな育毛剤を使ったらよいか
これだけ様々な育毛成分があることがわかりましたが、最終的にはどの育毛成分を使うのがよいでしょうか。
ガイドライン上では、最も推奨されるAランクを獲得している成分は以下の3つです。
- フィナステリド
- デュタステリド
- ミノキシジル
このうち、フィナステリドとデュタステリドは、男性型脱毛症にのみAランクです。
一方のミノキシジルは男性型脱毛症に限らず、Aランクの推奨がされています。
ミノキシジル育毛剤は、一般医薬品というカテゴリで薬局で購入できるほか、最近はネットでも購入できるようになりました。
その効果、手に入れやすさを考えると、やはり現在はミノキシジルの育毛剤が最も良い選択肢であると考えられます。