ミノキシジル育毛剤の効果は、ミノキシジル濃度で変わります。
ミノキシジル濃度が高くなれば効果は高くなりますし、濃度が低くなれば効果もなだらかになります。
*ただし、濃度が高いほど副作用も強くなり、また濃度を続けてもその効果の出方は少しずつ弱くなってしまうので、濃度が高ければ良いというわけではありません。
ここでは、濃度が非常に高濃度である「ミノキシジル15%」含有のミノキシジル育毛剤を一覧で紹介します。
ミノキシジル15%含有の育毛剤一覧
ミノキシジルが15%含まれていて、2019年3月現在で販売されていることが確認できる商品は以下です。
商品 | 商品名 | 製造元 | 製造国 |
リグロースラボM15[ミノキシジル15%] | Sapphire Healthcare(サファイアヘルスケア) | アメリカ | |
フォリックスFR15ローション[ミノキシジル15%] | Sapphire Healthcare(サファイアヘルスケア) | アメリカ |
ミノキシジル15%含有の育毛剤は全部で2種類です。
両方ともアメリカの「Sapphire Healthcare(サファイアヘルスケア)」という会社が製造しています。
日本では大正製薬のリアップx5が最もミノキシジルの含有率が高いですが、含有率は5%となっています。
日本製のミノキシジル15%育毛剤は存在せず、上記はすべてアメリカで製造されている育毛剤です。
なお、過去に発売されていてミノキシジル15%を超えている商品には以下のようなものがあります。
Perfect Image Solution(パーフェクトイメージソリューション) |
Horizon Cosmeceuticals(ホリゾンコスメスーティカル) |
Dualge(n) 15(デュラージェン15) |
Essengen 15(パエッセンジェン15) |
MOPC LABS(モペックラボズ) |
Ideal Image Solutions LLC(イデアルイメージソリューション) |
Professional Minoxidil(プロフェッショナルミノキシジル) |
Misha Minoxidil(ミシャミノキシジル) |
上記は現在の発売状況が確認できず、また海外からの購入ですが、個人輸入代行業者が取り扱っていないため、日本で購入することは難しくなっています。
多くは東南アジアのタイやフィリピン、インドなどで製造されて、アメリカなどへ販売されていたようです。
ミノキシジル15%は本当に効果が高まるのか?
ミノキシジル15%の育毛剤は本当に効果が高いと考えられるのでしょうか。
残念ながら、ミノキシジル濃度15%の育毛剤に関する研究はこれまでほとんど行われておらず、正確な情報はありません。
しかし、他の研究結果をもとにある程度の推測をすることはできます。
参考になる研究は2002年に行われた、ミノキシジル5%とミノキシジル2%の効果の違いを調査した研究結果です。
英文ですが、簡単に説明をすると、ミノキシジル5%とミノキシジル2%を使った人、そしてミノキシジルを使ったと思っていて実はミノキシジルを使っていなかった人(プラセボ)をグループに分けてチェックしたところ、ミノキシジル5%の人ほうが明らかにミノキシジル2%の利用者よりも、髪の毛の生え際などで改善が見られたというものです。
もちろん使ったと思い込んでいるプラセボの人たちよりも、ミノキシジル2%、5%を使っている人のほうが改善はしています。
この結果から、ミノキシジルはある程度濃度を増やすと、その効果も増えていく、ということが考えられます。
ただし、濃度を強くしてもいずれ効果の伸びに限界が来ることはあり、また同時に副作用も強くなってしまうことから、現在は最大5%が推奨されており、日本ではミノキシジル5%までしか認可されていないのです。
どのあたりの%まで濃度を高めると、効率よく効果を得られて、かつ副作用も抑えられるかは現在も不明です。
ミノキシジル15%の育毛剤の副作用は?
ミノキシジル15%の育毛剤を利用した場合、どんな副作用が考えられるでしょうか?
基本的には、現在発表されているミノキシジル育毛剤の副作用の発生頻度が高まったり、その影響が大きくなる、ということが考えられます。
ミノキシジル育毛剤であるリアップが発表している副作用は以下の通りです。
皮膚の副作用 | 頭皮の発疹・発赤・かゆみ・かぶれ・フケなど |
神経系の副作用 | 頭痛、気が遠くなる、めまい |
循環器系の副作用 | 胸の痛み・心拍数が速くなる |
代謝系の副作用 | 原因不明の体重増加・手足のむくみ |
副作用自体の発生頻度は8.8%といわれており、10人がリアップを使い続けると、一人は何らかの副作用が発生するといわれています。
少し高そうにも思いますが、上記の副作用のほとんどは「皮膚の副作用」に該当するものです。
神経系や循環器、代謝系の副作用は、このミノキシジルを口から服用して高血圧を治療する薬「ロニテン」で記載のある副作用です。
ミノキシジルの成分の働きから、皮膚に塗布するより飲むほうが効果が強くなりやすく、飲むほうが体内の副作用も強い症状を引き起こしやすくなります。
口から飲む場合は、確かに胸の痛みや心拍数の増加、またこの薬の働きから水分が体内にとどまりやすくなり、原因不明な体重増加やむくみなどが副作用として発生するといわれております。
上記のような症状は、口から飲まない限りは、本来はほとんど起こらないのではと想定されます。
しかし、ミノキシジル濃度を上げると、心拍数が上がったり、胸の周辺が傷むむような、本来は起こりずらかった副作用が引き起こされる可能性は高くなります。
つまり、ミノキシジル15%育毛剤の場合は、通常のミノキシジル育毛剤と同じく皮膚系の副作用をしっかりと確認しつつ、一方でこの胸の周りの痛みや、心拍数の増加など、口から飲んだ場合に考慮すべき副作用の症状についても、警戒しておく必要があるかもしれません。
ちなみに、口から飲むミノキシジル「ロニテン」の、発症頻度が高い副作用は以下の通りです。
心膜炎 | 心膜炎は、文字通り心臓周りの筋膜が炎症を起こす症状です。炎症が起こると痛みが発生するため、胸の周りが痛くなります。 |
頻脈 | 頻脈とは、脈が速くなる症状です。同症状は様々なことが原因で起こるため、必ずしもミノキシジルが原因ではないこともあります。 |
多毛症 | ミノキシジルは発毛を促しますが、発毛力が強いため、自分が想定していなかった場所に毛が生えることもあります。口から飲んだ場合によく見られる症状です。 |
髪の毛の色の変化 | 髪の毛の色素が抜けてしまい、色が変わることがあります。 |
上記を意識しながらミノキシジル15%の育毛剤を利用するとよいでしょう。
フォリックスFR15ローション
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リグロースラボM15
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