カークランドミノキシジルはおそらく世界で最も多く使われたミノキシジル育毛剤でしょう。
ミノキシジル育毛剤を使ったことがある人であれば、一度はこの名前を聞いたことがあると思います。
なぜカークランドミノキシジル育毛剤がこんなにも売れたのか、その特徴や背景を見ていきましょう。
カークランドミノキシジル最大の魅力はその安さ
カークランドミノキシジル育毛剤がこんなにも多くの人に使われた背景には、その値段の安さがあります。
ミノキシジル育毛剤として最初に販売されたのはロゲインで、カークランドはいわゆるジェネリック育毛剤となります。
ミノキシジル育毛剤は医師が処方する薬と違い薬局などで手軽に買える育毛剤ですが、同時に高い効果を発揮してくれるため、ロゲイン販売時から大注目の育毛剤でした。
そしてそれがジェネリックとして発売されることになり、とにかく価格が安いミノキシジル育毛剤が登場しました。
それらの一つがカークランドミノキシジルであり、ロゲインの値段と比較した高低差も大きかったことから、さらに拍車をかけるように人気となったのです。
| カークランド2本 | 約3,350円 |
| ロゲイン2本 | 約5,550円 |
現在個人輸入代行業者から購入できるロゲインとカークランドの値段を比較しても、その差がよくわかります。
半額とはいきませんが、カークランドはロゲインの60%ほどの金額で購入ができます。
なぜカークランドはこんなにも安いのか？
とはいえ、ジェネリック医薬品というのは価格が安くなるだけではなく、ほかの会社も同じミノキシジル育毛剤を提供できるため、様々な会社から多くジェネリックミノキシジル育毛剤が提供されました。
なぜこの中でも、カークランドは突出して販売数を増やすことができたのでしょうか。
それはおそらくこのカークランドが超大手卸売り・小売り会社「コストコ（Costco）」のグループの会社だからでしょう。
コストコは倉庫型で一般消費者に大量販売を行う会員制スーパーのようなもので、世界で750店舗以上存在しています。
その安さから一店舗当たりの商圏も非常に広くなり、現在は年間で15兆円という途方もない収益を上げる会社です。
このカークランドはこのコストコの強い販売ルートを生かすことで、一気に販売を広げることができ、それによって多少安くても採算を維持することができたと考えられます。
つまり、カークランドは「安かろう悪かろう」の安いミノキシジル育毛剤ではなく、しっかりと高品質でありながら同時に販売力の強さで、価格をしっかり下げることができたミノキシジル育毛剤といえます。
最も安い商品であるため、一目見ると信頼できる育毛剤なのか気になるところですが、安さの理由は品質を下げたからではないですし、ここまでの実績を考えると品質の良い育毛剤だったといえるでしょう。
カークランドミノキシジルはどんなスペックの育毛剤か
カークランドミノキシジル育毛剤自体はとてもシンプルな育毛剤です。
有効成分はミノキシジル5%で、それ以外に何かほかの有効成分が入っている、といったことはありません。
また最新のミノキシジル育毛剤は、様々なテクノロジーを取り入れたものも存在していますが、そういった最先端の技術の応用、といったこともありません。
スポイトが付いており、それを頭に垂らして薬剤を塗布します。
特別な成分などは入っていない、いたって普通の育毛剤ですが、その分値段が安くなっていると言えます。
1本60ml入りで、1回1ml程度を塗布します。
1日2回利用するとなっているため、利用期間はおおよそ1か月となっています。
基本的には医薬品成分を含んでいる育毛剤は1個当たりおおよそ1か月利用分で製造されるため、その量にも大きな違いはありません。
価格以外は全て普通のミノキシジル育毛剤で、価格だけが非常に安くなっているというのが、カークランドミノキシジルの実態です。
しかし、その安さが圧倒的で、現在多くのミノキシジル育毛剤が登場している中でも引き続き、最も安い値段を維持し続けています。
ミノキシジルは効果が高く、またどの会社も製造できるようになったことから、多くの会社が入れ替わるように様々な特徴を持ったミノキシジル育毛剤を販売し、それぞれ含まれている成分や技術などに特徴を持ったものも多いのですが、最終的には廃れていき長く販売され続けるものも少ないです。
そんな中で今なお長く売れ続けているのがこのカークランドで、不要なものを入れず、ただシンプルに値段を安くしているところが、多くの利用者をずっと引き付け続けていると考えられます。
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