成分解説

ミノキシジルジェネリックはどんなものがあるのか?

投稿日:2019年5月11日 更新日:



ミノキシジルはすでに特許が切れており、どの製薬企業もミノキシジル入りの育毛剤やミノキシジル入りのタブレット錠剤(*日本では承認された実績はない)を作ることは可能です。

どんなミノキシジルジェネリックが発売されているか、一覧を見てきましょう。

ミノキシジルのジェネリック一覧

それぞれの詳細の前に、ミノキシジルのジェネリック一覧を見てみましょう。

商品 商品名 製造会社 ジェネリック種類
ノキシジル T.O.Chemicals タイ製ジェネリック
ミノキシジルタブレット Lloyd Laboratories フィリピン製ジェネリック
ミノキシジル メディカルミノキ アンファー 日本製ジェネリック
ミノキシジル リグロEX ロート製薬 日本製ジェネリック
ミノキシジル ミノアップ(minoUP) 東和薬品 日本製ジェネリック
ミノキシジル リザレックコーワ 興和新薬 日本製ジェネリック
ミノキシジル ミノグロウ(MINOGROW) 岩城製薬 日本製ジェネリック
ミノキシジル オルケア(ORCARE) 日新薬品工業 日本製ジェネリック
ミノキシジル ケカール 日邦薬品工業 日本製ジェネリック
フォリックスシリーズ育毛剤 Sapphire Healthcare LLC アメリカ製ジェネリック
リグロースラボシリーズ育毛剤 Sapphire Healthcare LLC アメリカ製ジェネリック
カークランドミノキシジル Kirkland アメリカ製ジェネリック
アクタビス Actavis アメリカ製ジェネリック
爆毛根ローション DS Healthcare Group Inc アメリカ製ジェネリック
ヘアオメガセラム DrFormulas アメリカ製ジェネリック
フォリゲイン(Foligain) アドバンスヘアーリグローストリートメント(男性用) Foligain アメリカ製ジェネリック

日本では最近になてミノキシジル育毛剤のリアップが特切れとなり、どの製薬会社でもミノキシジル育毛剤を製造できるようになりました。

そのため多くの新しいリアップジェネリック(ミノキシジル育毛剤)が登場しています。

ただし、ミノキシジルのタブレット状の錠剤は、日本ではまだ承認がされていないので、ミノキシジルタブレットを日本で製造する場合は敷居が高そうです。

そのため、ミノキシジルタブレットのジェネリックは、日本製のものはありません。

また、日本でリアップ特許切れの前から、海外ではすでに多くのミノキシジル育毛剤ジェネリックが存在していました。

これらのジェネリックは、ただのミノキシジルジェネリックという商品もありましたが、さらに違った育毛成分を追加したり、新しいテクノロジーを活用してよりミノキシジルの効果を増大させるような新商品のようなミノキシジルジェネリックもありました。

それぞれのミノキシジルジェネリックの特徴は、次章でさらに解説していきます。

なお、以下はミノキシジルの先発薬であり、ジェネリックではない薬です。

タイプ 商品 商品名 製造会社
錠剤 ミノキシジル ロニテン アップジョン(現在はファイザーが管理)
育毛剤 ロゲイン アップジョン(現在はジョンソンエンドジョンソンが管理)
育毛剤 リアップ 大正製薬

先発薬といっても海外で開発された成分を、日本で最初に商品化した場合は、その国の先発薬となることがあり、大正製薬も成分自体は直接開発していませんが、日本で初めてミノキシジル入りの育毛剤の認可を取った会社となります。

成分自体はジェネリックも先発薬も変わりがなく、先発薬のほうが品質が良い、というようなことはありません。

そのため、ジェネリック登場後は、ジェネリックのほうを優先して医師が処方することもよくあります。

ただし、先発薬のほうが先に販路が出来上がっていたり、認知度が高かったり、といった影響で、引き続きずっと先発薬を目にすることもあります。

利用者の観点からいくと、成分に差はないので安いジェネリックのほうがメリットがあると考えるのが一般的です。

いろいろな種類と特徴があるミノキシジルジェネリック

ミノキシジルジェネリックと一口にいっても様々な種類があることがわかりました。

まずはミノキシジルジェネリックの中でも、「ミノキシジル育毛剤」のジェネリックに焦点を当てて、カテゴリーごとに説明をしていきたいと思います。

ミノキシジル育毛剤のジェネリックは大きく3つのカテゴリーに分けられます。

  • 日本製ミノキシジルジェネリック
  • 海外製のノーマル版ミノキシジルジェネリック
  • 海外製の進化版ミノキシジルジェネリック

日本製ミノキシジル育毛剤ジェネリックの特徴

ミノキシジル育毛剤ジェネリックは、日本の多くの製薬企業から製造されています。

日本の企業から製造されており、製造地も日本であることから、このカテゴリーのミノキシジルジェネリックはとにかく安心感があります。

しかし、非常に残念なことに、ジェネリックを販売した会社の多くが、そこまで大幅に値段を下げませんでした。

そのため、リアップよりは少し安いが、そうはいってもまあまあ値段がかかる、というのが日本製のミノキシジル育毛剤ジェネリックです。

下記が、先発薬「リアップ」を含めた日本のミノキシジル育毛剤の製造元と値段一覧です。

60mlはおおよそ1か月分です。

商品名 製造会社 ミノキシジル濃度 60mlの値段
リアップx5 大正製薬 ミノキシジル5% 約7000円
リアップx1 大正製薬 ミノキシジル1% 約5500円
メディカルミノキ アンファー ミノキシジル5% 約7000円
リグロEX ロート製薬 ミノキシジル5% 約7000円
minoUP(ミノアップ) 東和薬品 ミノキシジル5% 約7000円
ケカール 日邦薬品工業 ミノキシジル5% 約5700円
オルケア5(ORCARE) 日新薬品工業 ミノキシジル5% 約5500円
リザレックコーワ 興和新薬 ミノキシジル5% 約5400円
ミノグロウ(MINOGROW) 岩城製薬 ミノキシジル5% 約5000円

会社名を見れば、有名な会社が多くあることがわかります。

化粧品やリップクリームのメンソーレータムでおなじみのロート製薬や、一時期スカルプDが大ヒットしたアンファーなどがあります。

そのほか東和薬品、日邦薬品工業など、名前はあまり見たことがない会社ですが、これらは日本のジェネリック医薬品製造会社で、多くの薬を製造し、製薬企業に収め、また病院で使われたり、あるいは薬局に並んでいる多くの薬を開発しています。

社名こそ有名ではないものの、薬の製造実績は豊富で、社名を知らないだけで、多くの人がこれらの会社の作った薬を使ったことがあると思われます。

そのため、社名を調べたりすれば、ちゃんと会社の情報もでてくるので、こられのジェネリックは安心感が十分伝わってきます。

ただ、肝心の値段が、全社ともに高止まりし、最も安いミノグロウはミノキシジル5%でも、1か月分5000円とそれなりの値段にとどまりました。

またほかの会社はリアップと同じ値段で出すなど、なかなか強気な戦略で進めています。

将来大きな価格破壊をしてくれる企業が登場してくれれば、さらに安い日本製のミノキシジルジェネリックが手に入るかもしれません。

海外製ノーマルミノキシジル育毛剤ジェネリックの特徴

これは、特に工夫などはあまりなく、ミノキシジル濃度5%だけを含んだシンプルな海外製ミノキシジル育毛剤のジェネリックのカテゴリーです。

個人輸入業者を利用して購入する場合、とにかく非常に安いミノキシジル育毛剤のジェネリックが手に入れられることが特徴です。

最も知名度の高いものとしては、カークランドミノキシジルが挙げられるでしょう。

海外の先発薬の「ロゲイン」のジェネリックとして、アメリカの大型スーパー会社「コストコ」グループの会社が製造しましたが、その強い販売網もあってか、圧倒的な人気を博した商品です。

日本でもその圧倒的安さが魅力で、多くの人が海外から個人輸入しました。

商品 商品名 製造会社 ミノキシジル濃度 60mlの値段
カークランドミノキシジル Kirkland ミノキシジル5% 約1700円
アクタビス Actavis ミノキシジル5% 約2300円
リグロースラボM5 Sapphire Healthcare LLC ミノキシジル5% 約2500円

カークランドの場合だと、1か月分が1700円と、非常に安い値段で購入ができます。

日本のミノキシジルジェネリックが値段を高く維持してしまっているため、この金額は非常に魅力的です。

安さを重視するのであれば、この海外製ノーマルミノキシジル育毛剤ジェネリックがおすすめとなります。

海外製進化版ミノキシジル育毛剤ジェネリックの特徴

このカテゴリーでは、ミノキシジルにプラスアルファして、その他の育毛成分が含まれていることが多いです。

あるいは、ミノキシジルの濃度が5%を超えて、最大ミノキシジル16%になっているなど、ミノキシジル自体が強化されていたりします。

バラエティが豊富で、様々な特徴がそれぞれの育毛剤があるため、いろいろ調べながら自分に一番合ったものを探すとよいでしょう。

なお、値段は全体的に高めで、安さを重視するのであれば、海外製のノーマルミノキシジルジェネリックがおすすめです。

商品 商品名 ミノキシジル濃度 その他の成分
[リグロースラボ]7HP ミノキシジル7% デュタステリド
馬プラセンタ1000mg
オキシトシン
フォリックスFR10ローション[ミノキシジル10%] ミノキシジル10% ビマトプロスト
レチノール
アデノシン
プロシアニジンB2
Procapil(プロキャピル)
リグロースラボM15[ミノキシジル15%] ミノキシジル15%
リグロースラボM7α[ミノキシジル7%+α] ミノキシジル7% アゼライク酸
[Foligain]アドバンスヘアーリグローストリートメント(男性用) ミノキシジル5% トリオキシジル
フォリックスFR02ローション[ミノキシジル2%] ミノキシジル2% アデノシン
プロシアニジンB2
Procapil(プロキャピル)
フォリックスFR07ローション[ミノキシジル7%] ミノキシジル7% アデノシン
プロシアニジンB2
Procapil(プロキャピル)
フォリックスFR05ローション[ミノキシジル5%] ミノキシジル5% アデノシン
プロシアニジンB2
Procapil(プロキャピル)
フォリックスFR16クリーム[ミノキシジル16%] ミノキシジル16% フィナステリド
アデノシン
Procapil(プロキャピル)
フォリックスFR15ローション[ミノキシジル15%] ミノキシジル15% アデノシン
プロシアニジンB2
Procapil(プロキャピル)
フォリックスFR12ローション[ミノキシジル12%] ミノキシジル12% フィナステリド
アデノシン
アルファトラジオール
Follicusan
爆毛根ローション(Bakumokon)[5%] ミノキシジル5% デュタステリド
爆毛根ローション(Bakumokon)[7%] ミノキシジル7% デュタステリド
[ヘアーオメガ]セラム(HairOmegaSerum) ミノキシジル2% ノコギリヤシ

ミノキシジルタブレットのジェネリックもあり

ミノキシジルジェネリックというと、ミノキシジルタブレットも考えられます。

ミノキシジルをタブレットとして口から飲むことは、過去にアメリカなどで承認を受けた薬があるので、正しい飲み方をすれば、服用すること自体に問題はありません。

ただし、ミノキシジルを発毛目的で口から飲むことは、まだまだ一般的にはなっていません。

日本では薄毛治療の専門クリニックなどが、実際に提供をしながら研究を深め、少しづつそれが広がりつつありますが、保険適応外ということもあり高額な治療方法となっています。

このミノキシジルタブレットは海外ではジェネリックが存在しており、安く購入することができます。

ミノキシジルタブレットの効果はかなり高いといわれており、現在考えられる薄毛治療の手段としては最高峰に近いです。

ジェネリックというだけあって安く購入ができるところが、海外のミノキシジル錠剤のジェネリックの特徴です。

しかし、口から飲む薬は頭に塗布するよりも副作用が出やすく、またその副作用も身体への影響が大きい副作用になりやすいです。

お金に余裕がある場合は、薄毛専門クリニックの医師に相談してミノキシジルタブレットを処方してもらうのが一番でしょう。

商品 商品名 製造会社
ノキシジル T.O.Chemicals
ミノキシジルタブレット Lloyd Laboratories

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